2010年11月30日火曜日

Linuxで原稿

前回でもLinuxで原稿を書いていることを紹介したけど、その原稿が完成(一部、加筆・修正があるが)した。A4で230ページ程の分量の原稿をLinuxだけを使って書いたのだから、自分自信でも信じられない。原稿はTeXで処理したけど、図版はinkscapeとGimpで加工した。これをeps形式として張り込んでいる。

TeXで処理しpdfに変換、AdobeReaderで閲覧しながら修正を行い完成。そうなると、OSなんて何でも良くなる。少なくとも個人レベルで市販のOSが必要なのか疑問だ。原稿にはグラフが入っているけど、これはGnuPlotで充分満足できるグラフを得ることができる。

少し古いパソコンだけど十分に僕の要求には答えてくれた。

今、電子書籍をLinuxだけで作成できないかと思っている。ソフトもSigilというソフトがあるのだけど、何だか、今使っているUbuntu10.10では動かない。当然、10.04では問題ないのだけど、少し待てば何とかなるだろう。

もし、このマシンで電子書籍が完成したら僕のWebにアップロードするので是非、読んで頂きたい。内容はどうかな。

2010年10月6日水曜日

Texmaker

今、LEAD(Ubuntuベース)で原稿を作成している。仮名漢字変換はMozc、そしてTeXを使って書いているが、TeXのフロントエンドとしてTexmakerを使っている。バイナリが用意されているし、日本語のメニューも既にTexmaker日本語化キットがあり少し設定をすれば快適このうえない。

文章を作成してその場でpdfを確認しながらの作業は便利。ここまで出来るとは当初、思っていなかった。図版はInkscape(日本語入力の不具合も解消)、画像変換はGimpを使いながら全てLEAD上で作成している。ただし、LEAD上で使用しているTeXの漢字コードはEUC、作成したファイルをMacやWindows(使わないけど)で修正するにはコードの変換が必須。

コード変換はnkfをMacにもLEADにも用意して使っている。問題はない。鍛え上げるとLEADはどんどん良くなって使いやすくなる事とを確認した次第。後はスタイルファイルを簡単に作成できるツールがあれば、日本語ワープロの出番は少なくなるぞ。何処かにないのか。でも、原稿の締め切りが迫っているのでなかなか手が出せない状況。

2010年8月3日火曜日

オープンソースはパラダイムシフト!

先日、CFD講習会の談笑部分をUSTREAMで拝見した。何とiPhoneで中継をしていたのには驚いたが、田舎の街で東京での出来事をリアルタイムに観れる(音声は十分、映像は若干観にくい程度)事にあぜんとした。こんな事で唖然としているようでは、時代の流れについていっていない。ネットでは当たり前だろう。

ここで、発表者からの発言で興味ある内容があった。題名の通り「オープンソースはパラダイムシフト」である。オープンソースには前々から興味があり、自宅ではLinux(Ubuntu)を使っている。もちろん、仕事にも使っているけど。何と言ってもソフトウェアである。もし、自分でパソコンを購入したら、当然、必要とするソフトウェアを購入しなければならない。

昔、MS-DOSを使っている時、如何に安いソフトを購入するかで悩んだもの。例えば、仮名漢字変換。ATOKを使いたいなら、ワープロソフトの「一太郎」を購入するしかなかった。価格は48000円(記憶が正しければ)。富士通のFMR用は多分、10000円高かったはず。でも、ワープロは違うのを使いたい。でも、ATOKは仮名漢字変換では使いやすかったので使いたい。

この状態では、2種類のワープロソフトを購入しなければならない事になる。結構なお値段で到底、僕には手が出せない。さてどうするか。VJEという仮名漢字変換ソフトを購入したと思う。それからは、MacitoshにもVJEを購入し使っていた。後に、EgBridgeを購入したが。また、パソコンでFORTRANのプログラムを作成したいと思い立ち、コンパイラの値段を調べると何と98000円程の値段がする。これでは手が出せない。あきらめ、大型計算機センターでプログラムの作成をする事になる。

その内、前にも書いたが「Super ASCII」という雑誌でLinuxが紹介され、一気にのめり込む。のめり込むと言っても周囲にワークステーションを使ったことのある方は誰もいない。自分でパソコン通信から情報を仕入れ、あるいは、雑誌から情報を仕入れて20年程前かな、486マシン上にLinuxを導入した。ネットが使えなかったので、PPPでパソコン通信。あれこれ、情報を仕入れながらKtermやCanna、そしてNemacsなどを導入した。FORTRANはf2c+fort77というスクリプト。とにかく何でもそろっている。GNUPlotを使ってグラフはOKだし。

あれから、次第に僕の周りはLinux(時にはBSDも使ったよ)マシンとMacitoshに変わってしまった。一時期、NeXTを使っていた。これはすごいマシン(遅かったけど)だった。日本語MS-DOSは多分、本当に短かかった。使ったのは職場のマシンで自分では2台ほど購入したと思う。しかし、1台はすぐに売ってしまった。

Slackwareも使った、RedHat、Plamo、Vine、そしてUbuntuという流れかな。Win95、2000、Xpなんて使った事はあるけど、どうもソフトウェアが高価だったし、マウスとの相性が何となく悪くて使い込んでいるとは言えない。オープンソースの先駆けのようなLinuxと出会って僕のコンピュータ環境が一変したのだから僕はパラダイムシフトを体験したんだと思う。

じゃ、今の時代にLinuxはどう捉えられているんだろうか。デスクトップのシェアは相変わらずMS。ワープロや表計算はOfficeか。何の変化もないように思えるが、サーバ(特にWebサーバ)のOSは何が一番なんだろう。デスクトップはMSかもしれないけど、サーバは???
裏側では着々とパラダイムシフトが起こっているのではないかな。

2010年7月13日火曜日

中高年とLinux

多分、中高年でLinuxを使われている方は本当に少ないと思う。職業がコンピュータ関連の方ならともかく、他の業種の方でLinuxを使うなんて考えられない。Linuxを始めたころ日本語の文章はEmacsというエディタ(環境)で書き、日本語変換はCannaかWnnだった。僕は少しお馬鹿なCannaを好んで使っていたけど。メールはEmacs上で作成して送付していた。Netscapeが出現したときは本当にすごい世界がやってきたと思ったな。

今、LEAD(Ubuntuベース)を開発し自宅では当然、LEADを使っているけど市販のOSと遜色ない。ブラウザはThunderbird、メールはFirefoxを使い、文章の作成やメールに添付されたWordの文章閲覧は少し難はあるけどOpenOfficeで十分。PDFもAdobe Readerで閲覧できる。Twitterもしているし、DVDも観ている。音楽も大丈夫だし。この環境を構築するのに、たいした時間はかからない。インストールに30分程度、アップデートに30分程度、日本語セットアップに30分程度、約2時間もあれば終了する。

先日、Xpをインストールしたが、そりゃ大変だった。半日どころかまる一日を費やして環境整備した。そして、使っているソフトを比べるとそんなに大きな違いはない。自宅でやっている事はメール、Web程度なのだから。そこで、中高年はLinuxや他のFreeなOSを使う方が良いのではないかと。難しいとか、操作がXpやVistaと違うとか色々言われるかも知れないけど、やってみるとたいした違いはない。むしろ、Xpを素から導入し、パソコン固有のドライバをインストール、アップデートをかけて、ソフトをインストールする事を思えばどっちが良いか。

その内、どこかのブログで「中高年のためのLinux」を書こうか。ハードは中古のノートパソコンを購入し、素からLinuxを入れ、趣味に実用に使うまでを細やかに書くというのはどうかな。会社をリタイアした方もそろそろリタイアを準備している方もいるだろう。今までは部下の方にパソコンの分からない事は聞けば問題は解決できたと思うけど、会社をリタイアしたらそうもいかない。

なかなか面白そうな内容になると思う。準備を開始しようかな。

2010年7月4日日曜日

夏のテーマ



Ubuntuのテーマが蒸し暑い日本の夏には少し向いていないと思い、夏向きのテーマを作成した。難しいことはないのだけど、折角だからと前回のアイコンをバックグラウンドに配することにした。

今日の成果。そして、研究用のソフトウェアを探していたら面白いソフトが目白押しだ。海外の研究者は本当にUbuntuを使っている。僕の周囲の研究者でUbuntuやLinuxを使っている方は居ないのだけど。知らないだけかな。

何年か前は大学の教育システムでLinuxを導入するところも多かったけど、最近は余り話題にならない。結局、ワードやエクセルがないからかな。OpenOfficeを今なら勧めるが、当時はまだ不安定だったからか。でも、この現象、卵が先かの論争になる。今、自宅にパソコンはあるだろうし、そこには必ずと言って良いほどワードやエクセルはインストールされている。わざわざと思う。

特に理工学系ではLinuxを使って欲しい。ただ、CADはなかなか良いのが無いのが実情だけど。Linuxならプログラム言語も豊富だし、グラフ作成、あるいは数値解析のソフトも豊富なのに。ネットワークもLinuxは得意だし、セキュリティも問題ないと思うのだけど。ハードの寿命も長いと思うのだけどね。

2010年6月6日日曜日

Ubuntuで原稿書き


今日は朝からUbuntuベースで配布しているLEADに含まれるESP-rというシミュレーションソフトで、2室の建物をシミュレーションする方法について書いた。一度、理解すれば難しい事はないけど、はじめての人には戸惑う部分があると思い丁寧に書いたつもり。論文ではないから時間はとられないと思っていたけど、休憩時間を入れてまる一日費やしたな。

本当はTeXでと思っていたけど、せっかくUbuntuペースなのだからと思い、UbuntuのOpenOfficeを使って書いてみた。そして、pdfに変換。OpenOfficeが軽やかなのには驚いたし、Mozcの変換もそこそこで病み付きになりそうな気配。自宅ではUbuntu(LEADなのだけど)がメインのOSだけどメールやWebなどが中心で原稿は書かなかったけど十分。

ついでに、LEADのロゴも作成してみた。仲間からエコなのだからグリーンを基調にと言われていたので。グリーンを使って作成したけど。単純な形が良いと思い、4葉のクローバをイメージした。

2010年6月1日火曜日

Plamo LinuxからVine Lnuxへ

新しいもの好きだからか、Plamo LinuxとVine Linuxを併用していた時期があった。何故か?実は2000年頃に本を出版する事になり、原稿の作成はTeXという条件がついた。あまり、TeXは得意ではなかったので、TeXの環境構築が簡単という理由でVine Linuxを選択した。標準で問題なく利用できたものだから、はまってしまった。そえに、epsのファイルの出来が問題なくでき(多分、Windowsユーザーは修正が必要だったと思う)、文章を書くだけだった。

その後、数年に渡り使っていたし、市販品には日本語の綺麗なフォントとオムロンのWnn8が気に入っていたからである。その後はUbuntuへという流れかな。Kondaraというのも使ったし、Slackware+PJEという環境も使っていた。でも今はUbuntu一辺倒で、他のディストリビューションは使っていない。

FreeBSDと併用していた時期もあった。VAIO C1で利用していた。PocketBSDも使っていた。ASCIIがPocketBSDの本を出版しており、それを購入し単三の乾電池で動く、MobileGearに導入し、文章作成や自宅でPPPという具合。結構気に入っていた。未だにページは存在しているので興味があるかたはどうぞ。(http://www008.upp.so-net.ne.jp/pocketbsd/)

基本的にはDOSやWindowsが何となく使えないんだと思う。理由は定かではないが、最初の3.1を見てから駄目になったのかな。とにかく、使いたくはないと思いながらここまで来たけど。WindowsXpは自宅のノートパソコン(Ubuntuと併用)に入っているけど、時間をあけて立ち上げるとアップデート。やれやれ。そして、文章は何とかWordで書くことはできるが、図版を作成しようと思うとイライラが。マウスの感覚がなんとも。困ったもんです。多分、これは生涯治らないと思うが。Vistaも一度、チャレンジしたけど駄目。Windows7などは触ったことも見たこともない。

2010年5月31日月曜日

Plamo Linux

Plamo Linuxに出会ったのは1999年の暮れ頃じゃなかったかな。2000年問題でNEXTをバージョンアップしようと思って見積もりをとったらマシンの買い替えも必要と判明。そんな資金はないと早々に諦めた。ところが、仕事に使用するマシン(プログラム作成がメイン)をMacにするのはいささか不安だし、MPWからNEXTにソースコードを移した時に大変な思いをしたので悩んでいたときだった。雑誌におまけにPlamoLinuxがCD-ROMで入っていた。別のマシンに早々にインストールし、使ってみると快適だし、WMakerも日本語化されており、即、入れ替えを決定した。

NetscapeでWeb閲覧も問題なし。メーラーは何だったかな思い出せないけどちゃんとメールの送受信も行う事ができた。開発環境は昔ながらのFORTRANだからf2c+fort77(スクリプト)で問題なくコンパイルできる。快適な環境が直ぐに手に入ったんだから嬉しい事。流石に僕が選択した仮名漢字変換サーバ(Canna)+Kinput2の変換効率の悪さにはガッカリしたが。調べてみると現在はバージョンは4.7。日本では余り人気のないSlackWareベースでここまで続けられたのだから凄いパワーだと関心している。

素のUnix系OSを勉強するのならSlackWareやPlamo Linuxは最適なのだと思う。必要なパッケージはソースから(勿論、それなりのスキルは必要だけど)makeすれば良いくらいの方には最適。僕も時間ができたらチャレンジしたいのはやまやまだけど。寄る年並には勝てないから現在はペンディング。使われている方は情報系の研究者が多いようだ。どんな、WindowManagerを使われているのか拝見したいね。まさか、TWMなんて事はないと思うけど。

ワープロなんて使わないでエディタ(ViかEmacs)でTeXのソースを書いて判組してるのかな。今は少なくなったのかな。OpenOfficeなどがあるのだから短い文章はWriterで済ましているのかな。興味津々ではあるのです。今の僕はヘタレ気味でUbuntuでgnome。GUIがなければ生きてゆけないからだなのです。昔は元気だったけどな。

2010年5月30日日曜日

Linuxとの出会い

Linuxに出会ったのは1992年頃ではなかっただろうか。JEもまだ無く、日経MIXかNiftyServeでKtermやCanna、WnnをCD-ROMに焼いて配布するということをやっていたと思う。記憶が定かではないが。アメリカからIBM互換機を輸入し、このマシンにLinuxをインストールし、本当に何日もかけて日本語環境を何とか構築した。

正しく手探りで、makeなんて分からない、tarの解凍方法も分からない状態だった。情報源は書籍とパソコン通信。ログを読みながら調べて、試しながら知識を得たと思う。

じゃ何故、Unix系OSにここまで拘ったのか。パソコン上で動くシミュレーションソフトを書いていたけど、OSが今一つ不安定(実はプログラムのバグが原因でもあったけど)だったので、安定したOSで書きたかったから。MacOS+MPW+Fortranという環境だったのでしばしばMacの画面に爆弾マークが。

Linuxの日本語環境は非常にお粗末(現在と考えると雲泥の差)ではあったけど、f2cとfort77スクリプトでプログラムをコンパイルできる。エディタはNemacsを使ってプログラム作成環境は快適だった。演算速度は遅かったけど、安定したコンパイル環境の構築は楽だった。結果はGnuPlotで表示させた。X-windowが無くても大丈夫だったような。

20年前にこんな環境を構築できたのだから飛びつかないのは?じゃない。約20年もLinuxと付き合っているけどスキルは向上しないけどね。