2013年6月3日月曜日

LEAD64

自分で作成し、公開しているWebからLEAD64.12.04をダウンロードしてみました。1時間ちょっとでダウンロードできました。これをDVDに焼いてインストールし、再起動後、アップデート。これだけで3時間程を要しましたがWindowsに比べると短いと思います。理由は簡単です。これで実用的に使える環境が整っているからです。

建築環境工学のソフト、EnergyPlusとRadianceを使わない場合でも、グラフを作成したり統計解析したり文章を書いたり、あるいは、休憩に音楽を聴いたりと一応、Windowsで出来る事はできると思います。残念ながら日本語OCRは入っていませんが。

昔は周辺機器が対応せず苦労しましたが、今は有名なプリンターやスキャナーなどは問題なく利用出来ます。

今後はこのブログでLEAD64を導入して使っていく方法に関して書いていきます。ほとんどの人は興味ないかも知れませんが。

2013年5月28日火曜日

Linuxで。。。

このブログのタイトルは「Linuxでお仕事」なんだけど。「使えるのか仕事に」という思いはごもっとも。でも、僕は一冊の本をLinux(正確にはUbuntuをベースに作成したLEAD32)上で完成させたんです。2011年の4月15日に出版されて、もちろん、現在でも入手可能です。

ページ数は200ページ程、全てLinuxの日本語TeXで作成しました。ちょっと特殊な本なのでガンガン売れるという状況ではありませんが、某大学のゼミや教科書として利用されています。先日はある大学の方から紹介しているソフトで作成したデータがうまく処理出来ないという質問を受けました。作成されたデータを送付してもらって解決しましたが。

オフィスで使えるかと言えば、やはり使えると。問題は『office』なのですが、僕の様にほとんど素の状態で『office』を使っている(OSX上では使ってません)者には十分、標準のLibreOfficeで問題ありません。企業では『office』のマクロ(?)を使って定型の文書、定型の計算を行っているところも多いと思います。このような状況では難しいかな。

個人での利用は?十分でしょう。多分、動画の閲覧、メール、Webの閲覧、音楽鑑賞など個人的なパソコン利用なら問題はありません。むしろ適しているのかも。例えば、会社では与えられたパソコンを使って業務をおこなっている方も何時かは会社から離れるでしょう。その時、自宅のパソコンに業務で使っていた環境を構築するのは?ですね。

むしろ、メンテナンスに大きな資金を投入しなくても大丈夫なOSの方が楽ではないかなと。これは経済的な意味で。それに最近ではハードの資源を要求するLinuxですが、数年前のパソコンでも十分な性能を発揮します。先の本の執筆に使用したパソコンはX61というThinkPadの中古品です。まあ、ハードディスクは手持ちの容量の大きなものに交換してありますが。

これからポツポツ、Linuxの面白いソフトウェアを紹介していくようにします。あまり、頻繁に更新出来ませんが。

2013年5月27日月曜日

いやはや、1年以上も更新をしていないとは。さぼってます。今回は私が作成したドキュメントについて書いておきます。

Radianceという光環境をシミュレーションするソフトに関して随分前からVine LinuxやOSX上でビルドする方法を公開して来ました。ところが、このソフトを使用するために体系的にまとめられた日本語での解説がありませんでした。

これでは普及も進まないので昨年から暇を見つけてまとめ、公開して来ました。これをベースにSketchUpで作成したモデルをRadianceのデータに変換するsu2rad、そして、Radianceに関しての説明をまとめ、公開を開始したので、ここでも紹介しておきます。

SketchUpはLinuxでは使用出来ませんが、Radiance単体でのレンダリング、照度分布図作成には十分に利用出来ると思います。

URL:https://dl.dropboxusercontent.com/u/53831043/Radiance_SC.pdf

作成したレンダリング画像を以下に示します。神戸芸工大教授 小玉祐一郎(工博、建築家)設計の「高知・本山町の家」の内部です。



2012年11月21日水曜日

Linuxを使っていて感じるのは、凄く自由度が高い事だけど、最近、自由度が狭まってきたかなと言う事。UbuntuはUnityを前面に押出しており、ユーザーによっては使い憎いと感じているんじゃないだろうか。 

その昔、遥か昔だけど、Linuxを使い始めた時にはtwmが普通で、fvwmやfvwm2などが便利だなと思い、少ない資料を頼りにインストールをしていた。 

でも、設定はエディタで設定ファイルをいじくり回すもので、初心者にはハードルが高く、歳をとってUnix系OSを使いだした僕にとってはやれやらの世界だった。

それなにLinuxを使い続けたのは、当時高価だったソフトウェアが無償で利用できる事や世界中の科学者や研究者のツールが自分でも使えると言う事があったし、自由な世界に憧れもあったからだと思う。

例えば、MacでFortranを使おうと思うと、ソフト購入代金で年間の予算が取られる事、自宅で使おうとすれば、ライセンス的にグレーだった事などがあり、とても手を出せるものではなかった。

Linuxにはf2c+gccで十分、僕のレベルのプログラムは走らせた。 エディターはEmacsがありグラフ作成はGnuPlotという具合。仮名漢字変換が今一で、ワープロや表計算ソフトの良いのが無かった事は確かに不便ではあった。 

上述したfvwm2などの設定が分かると自由度はグンと増したし、Wmakerなどを入れて気分をかえたりもできた。今もUbuntuにLXDEなどを入れれば気分は変わるけど、何か違う気がする。X-windowの起動までに相当苦労していたんだから今は天国なんだけど。

 今、欲しいのはカスタマイズを前提にtwmのみが動き、WiFiとLan環境の整ったUbuntuと優秀なカスタマイズツールかな。それに出来ればWindow Managerの設定を説明してある資料があれば自分の好きなUbuntuが出来るじゃない。

ド派手なものからシックなものまで、色々楽しめるし。そんなエンサイクロペディアのようなサイトはないものか。 折角、ここまでLinuxで仕事をしてきたんだからね。無ければつくろうが合い言葉だけど、そんな能力は僕にないから他力本願。

2012年11月3日土曜日

NetBookはどこに

NetBookが一世を風靡しました。そして、またたく間にそのブームは去って、購入したユーザーは「帯に短し襷に長し」状態とでも言おうか。ホコリをかぶって部屋の片隅に置かれたままの状態。そういうNetBookが多いのではないでしょうか。Windows系のOSを導入してもかなり重く、Windowsを軽くするすべを知らないものには使い物にならない、OSが重く使うとストレスがたまる状態ではないでしょうか。 僕もひょんなことから「dynabook UX」を手に入れました。標準のOSはWindowsXpでした。我が家のWifiに接続するのですが、どういうわけか安定せず、昔を思い出しFreeDOSをDOS/V化してこのマシンで遊ぼうかと思っていましたが、それでは内蔵HD160GB、Web Cameraなどの装備が可哀想とLinuxを導入する事にしました。 最初はUbuntu12.04を入れました。実はUbuntuをベースに色々手を入れた僕ベースのUbuntu、名前はLEADと言いますがこれをインストールしました。何とも重いこと。それにUnityが狭い画面をさらに狭くして使いにくいこと。軽量化をして、gnome classicを導入して、チューニングし使っていたのですが、動画を視聴するとファンが動き始めるというギリギリの状態で。このLEADも色々便利なので公開していますが。 そこで、軽いという評判のLubuntuを導入しLEAD化に着手。そのOSを入れたdynabookでこの文章を書いています。これも、少しずつ手を入れて公開します。今のところ全く不具合はなく、先の動画の視聴もファンも回らずいたって快適です。

2012年6月4日月曜日

久しぶりの更新

Ubuntuが12.04にバージョンアップして一ヶ月以上経てのLEAD更新。使用しているツールのバグ、自分の設定ミスなどを解決するのに時間がかかったのです。

バージョンアップ作業中に使用者の方から不具合も指摘され対応に追われていました。

少しでも役に立てばと思っていますが、何人の方が使っているのかも分からないので何とも。でも、チリからメールでの問い合わせもあり、変に嬉しくなりました。

LEADはLEARNIXの日本語版という位置付けで始めましたが、LEARNIXは照明シミュレーション(光環境)のRadianceのみ収録する事になり、知りうる限りではLEADがESP-rとRadianceを収録する唯一のものになってしまいました。

どうも、日本ではシミュレーションが定着していないようで頑張って普及を考えないと室内環境のあまり良くない建築がこれから乱立してしまうのではと危惧しています。

LEADも4年を経てしなければいけない事が見えてきました。どうも、まだ、LEADは何に使えるのか分からないという単純な事です。もう少し知名度を上げなければと。


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2012年3月15日木曜日

久しぶりの更新

半年ぶりの更新です。

TwitterやFacebookがあり、何となくブログ作成から遠ざかっている状態が続いていました。でも、Linux(LEAD)を使って仕事は続けています。基本はUbuntuを建築環境工学用にカスタマイズし、配布するボランティアがメインで、最近では64bit版のLEAD64をリリースしました。

ESP-rとRadianceのビルド、インストール、直ぐに使用できる様に環境変数を作成がメインとなります。LEAD64ではopenFOAMも入れています。